学校経営方針
学校経営方針
令和7年4月より新たに4名の教員を迎え、附属小学校の新年度がスタートしました。子供たちが元気に、楽しく、安全に学校生活を送れるように、多くのことを体験して学びを深め毎日ワクワクしながら通える学校になるように教職員が一丸となって努めてまいります。
コロナ禍の時期を境として教育を取り巻く環境は大きく変化を遂げています。文部科学省のGIGAスクール構想と相まって、ICTを活用した教育の充実と効率化が図られ、時代に適合した教育を進めてきました。しかし、これまで脈々と受け継がれている附属小学校の教育方針である「地をみたす塩となれ」「おおらかな器となれ」「考える葦となれ」の三つはこれまでと変わることはありません。「地をみたす塩となれ」では確かな学力や創造性、豊かな感性を育むこと、「おおらかな器となれ」では人権尊重の精神と相手を思いやる心を養うこと、そして「考える葦となれ」では主体的に課題や問題を見出し、解決する力を身につけることが目標となっています。これらの言葉は校歌に謳われており、校庭の石碑にも刻まれています。
本校は大学附属学校として研究に取組み、小学校教育における新しい試みの授業づくりを行っております。また教育実習という形で大学に教員養成のためのフィールドを提供しています。それらを活用した教育実践の姿を、地域のモデル校として発信しています。これらを踏まえ、本年度は以下の努力事項を掲げています。
・ICTを活用した個別最適な学びに関するこれまでの研究成果と課題を踏まえ、「自由進度学習」(教員が作成した計画表を基に、児童が自分のペースで主体的に学ぶ学習方法)を志向した研究を進めるとともに、更なる教育の改善充実に努める。
・大学の人的・物的資源を有効活用したキャリア教育や国際理解および知財創造教育を継続し、内容の改善・充実に取り組む。
・他の附属学校園と積極的に交流し、幼小中連携に係る具体的な教育実践のプログラムを試行する。
・児童の社会性や公共心の向上を図るための取組みおよび防災関連等の取組みを懇話会と連携して行う。
・教職員がより充実した教育と研究(教科指導と児童指導、研究主題に沿った教育実践、教育実習生に対する指導等)を実施できるよう、業務のあり方や内容の改善を図る。
昨年度の目標を継続した形ですがどれも重要な項目であり、本年度もたゆまぬ努力を続けていく所存です。引き続き、本校の学校運営にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年4月 南条真佐人